文部科学省の「DX ハイスクール」指定校である滋賀学園高等学校は、デジタル技術を教育に組み込む先進的な取り組みの成果を発表する「東近江発 滋賀学園 DX フェス!」を 2025 年 11 月 22 日(土)に開催しました。当日は、本校が推進する「AI×デザイン」の力を活かした「AI×デザイン」型の学びの全貌が一般公開され、地域住民や小中学生が最新のデジタル技術を体験する活気ある一日となりました。
世界が認めた 2 つの次世代コンピューター室を公開
滋賀学園の DX 教育を支える核となるのが、世界的なゲームブランドである MSI が高校として世界で初めて空間設計からトータルプロデュースした「デジタルクリエイターズルーム(DCR)」「デジタルラーニングスペース(DLS)」です。日本国内ではわずか 3 例目として世界の MSI公式サイトに掲載されているこのハイスペックな学習環境が、フェスの舞台となりました。来場者は、目的別にデザインされた二つの教室を見学・体験しました。
1. DCR(黒を基調とした e スポーツ対応空間)
9 面の大型液晶ディスプレイや照明演出を備えた空間で、e スポーツ大会や高度なクリエイティブ展示が行われ、その没入感に多くの来場者が驚きの声を上げました。
2. DLS(白を基調としたクリエイティブ空間)
開放的な空間でワークショップや生徒のプレゼンテーションが行われ、中間モニターを活用した双方向の学びのスタイルが披露されました。
AI とデザインを融合した実践教育の成果
生徒たちは、「メディアコミュ二ケーション探究」の授業で制作したポスター・チラシ(生成 AI や Canva 活用)や、Python、Unity、VBA を用いた自作ゲームやプログラム作品を展示。さらに、3D モデリングを取り入れたデジタルグラフィックなど、日々の学びの集大成を地域の方々に披露しました。
特別講演:未来を生き抜く「情報活用能力」
満席となった特別講演では、元文部科学省教科調査官の鹿野利春先生が登壇。「これからの社会で必要な力 ―情報活用能力―」と題し、デジタル社会で求められる「自分で考え、判断し、他者と協働して課題を解決する力」について講演が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
白熱の e スポーツとワークショップ
学校の巨大スクリーンを使用した e スポーツ大会「滋賀学園をぬりつくせ!スプラトゥーン 3 交流会」は、初心者からベテランまで楽しく熱戦が繰り広げられました。参加チームには世界的企業 MSI から豪華副賞が贈呈され、会場は大いに盛り上がりました。
また、体験型ワークショップなども盛況でした。
1. AI を活用したホームページづくり:
中学生から大人の参加者が、AI と共に HTML・CSS でのサイト制作に挑戦しました。
2. 企業ブース:
科学探検隊ココロボ、ライズドローンスクールなどの協力により、ロボットやドローンの操作体験や実演が行われ、子供たちの笑顔が溢れました。
今回のDXフェスは、滋賀学園の「未来の学び」を地域社会へ還元するとともに、次世代を担う子供たちが最先端技術に触れる貴重な機会となりました。
